南アフリカランドは買いなのか!?


ガルベス
南アフリカランドって金利が6%以上貰えんのか!?
眉毛先生
ああ、そうだよ。どうしたんだ、いきなり・・・。
ガルベス
近所のオバちゃんが南アフリカランド買ったって騒いでたから・・・。

6%以上の金利ってことはレバレッジを2倍にすると12%以上になるってことだな。

てことは、10年間もしないうちに資金が2倍になるじゃねぇか?

眉毛先生
甘いな・・・。

そんな簡単な話じゃねぇんだよ。

これ見てみろ。

南アフリカランド円のチャートだけど、その10年で半額になってるんだぞ。

南アフリカランド1

ガルベス
そうなのか・・・。
でもそんなに落ちたんだったら、もう落ちねぇんじゃねぇか??

ちょっとは戻すだろ?

眉毛先生
そりゃ、多少は戻すかもしれないけど、現状、トレンドは下落トレンドなんだよ。
ガルベス
てことは、あのオバちゃんは損するのか?

眉毛先生
損するとは限らないけど、損するリスクがあるってことだ。

南アフリカランドのような新興国の通貨に投資する場合はそのリスクをしっかりと認識した上で、余裕資金で金利や値上がりを狙う必要があるんだ。

南アフリカランドの今後の動きを考えるためには南アフリカの経済について基本的なことを抑えておいた方がいいし、政策金利の動向、政治なんかについても抑えていた方が、売買するタイミングを掴みやすくなる。

タイミングを上手く掴めば、値上がり利益が狙える上に金利も貰えるかもしれないというわけだ。

じゃ、南アフリカの経済の概要について見てみよう。

ガルベス
おう!

南アフリカの経済

眉毛先生

南アフリカの経済全体を把握するにはGDPを見るのが手っ取り早いんだ。

下のグラフは南アフリカの前期比年率のGDPの推移なんだけど、2008年くらいに大きく低下してるのわかるか?

南アフリカGDP
ガルベス
おう、なんかすげー下がってるな・・・。
眉毛先生

それが、リーマンショックで世界的に不況に陥ったときの影響だよ。

その後は多少戻したんだけど、成長率は徐々に鈍化傾向になってるんだ。

なぜだかわかる?

ガルベス
わかるわけねぇだろ!
眉毛先生

だよな。

リーマンショックの後に、主要国の中央銀行が一斉に金融緩和を行ったんだ。

つまり、不況になったから、世の中に出回るお金を増やして、経済を活性化しようとしたんだ。

具体的には金利を下げたりして、お金を借りやすくするんだ。

金利が下がるから、みんな多少リスクをとって、株式市場に投資したり、新興国に投資したりしようとするんだ。

それで株式市場の下落も抑えられたし、南アフリカみたいな新興国にも一時期は世界中から投資資金が集まるようになっていったんだ。

ガルベス
なるほどな。それなら、南アフリカ経済は良くなるんじゃねぇか?
眉毛先生
話はここからなんだよ。

投資資金が南アフリカのような新興国に入ってきたまでは良かったんだ。

だけど、米国の経済が回復してくると、今度は米国が金融緩和の縮小を始めたんだ。

世の中に出回るお金をこれ以上増やさないようにしないと、今度はお金の価値がなくなる事態に陥ってしまうリスクが出てくるからね。

ガルベス
世の中お金だらけになっちゃうからな・・。
眉毛先生
そういうこと。

で、米国が金融緩和の縮小を始めたら、問題が発生したんだ。

新興国に投資していた人たちが、一斉に資金を引き上げ始めたんだ・・・。

南アフリカとしてはたまったもんじゃない。

外国からの投資が減るので経済が停滞するし、通貨は売られて安くなるので、輸入品の価格が高くなって、国内の物価は高くなってさらに景気が減速する。

そんなんだから、さらに売る人が出てくる。

といった風に負のスパイラルが続くような状況になったんだ。

慌てて南アフリカの中央銀行は政策金利を上げて海外からの投資を呼び込もうとしたんだけど、焼け石に水で国内経済は圧迫され、伸び悩む状態に陥ってしまってるんだよ。

ガルベス
それは、災難だな・・・。
眉毛先生
それ以外にも南アフリカ経済には不安材料があったんだ。
ガルベス
え、他にもあんのか?
眉毛先生
うん。

南アフリカは元々は金の産出国として有名な国だったんだけど、金が枯渇してきていて、生産量が低下しているんだよ。

設備も老朽化していて、効率良く産出できないって問題もあったしね。

あとは、電力不足が問題になったり、ストライキが度々起こったりという問題もあるね。

ガルベス
電力不足は困るな。

ウォシュレット使えねぇじゃねぇか・・・。

眉毛先生
お前も南アフリカの人もウォシュレット使ってねぇけどな・・・。

まあ南アフリカの経済は現状あまり良くはないってことだな。ただし、直近では2期連続マイナス成長からプラスに転じてるので、回復の兆しは出てきているということかな。

南アフリカの失業率

眉毛先生

経済の状況を把握するのに重要な経済指標の一つに失業率があるんだけど、南アフリカの失業率は年々上昇傾向にあるんだ。

最新のものだと、27%を超えてる。

つまり、働きたい人の4人に1人以上の人が仕事できない状態になってるんだ。

南アフリカ失業率
ガルベス
それは酷いな・・・。
眉毛先生
そうなんだ。だから、これらを見ると、南アフリカの経済情勢は現状、良い状況とは言えないんだ。

後で詳しく話すけど、経済の状況が悪化してくると、今度は政治家への批判が強くなるので、政局も安定しない状況に陥るんだ。

政策金利の推移

眉毛先生

南アフリカの政策金利を見ると、リーマンショックを契機とする不況の影響による利下げで10%を切った後は5%程度まで低下した後、米国の金融緩和縮小開始前後の資金流出を防衛するために利上げを行なったんだ。直近では物価が落ち着きを見せ始めていることで利下げが行われてるんだ。

南アフリカ政策金利

南アフリカの政策金利は南アフリカの中央銀行の南アフリカ準備銀行を決定するんだけど、中央銀行は物価の安定を責務としているので、消費者物価指数という物価を示す経済指標の影響を強く受けるんだよ。

下のグラフが消費者物価指数と南アフリカの政策金利の推移なんだけど、似たような動きになっているのが確認できるよね。

南アフリカCPI vs 政策金利

緑の点線の範囲内が南アフリカ準備銀行が物価の上昇率の許容範囲として定めている水準(インフレ・ターゲット)なので、この緑のゾーンを抜けてきたとき、または抜けてくる可能性が高くなったところで政策金利の調整が行われるんだ。

ガルベス
なるほど、本当に似た動きだな。

うぉ!、直近の消費者物価指数は下がってきてねぇか?

眉毛先生
そう。最近では物価の上昇が落ち着きを見せているので消費者物価指数の上昇は少し鈍化しているよね。

だから、少し前に政策金利を7%から6.75%まで引き下げてる。

物価上昇率がもう少し下がるようであれば、さらに追加利下げという可能性も出てくるな。

ガルベス
利下げってことは売りか??
眉毛先生
短期的には売りで反応する可能性は高いだろうね。

ただし、南アフリカのような新興国の場合は特に政策金利の変更の理由まで考えた方がいいんだ。

リーマンショック後の利下げは中央銀行が金利を下げて景気を刺激しなくてはならない状況だから、さらに景気が悪化する恐れがある状態。つまりみんなが不安な状況なので売られる。

それに対して、今回の場合はその前に米国の金融緩和縮小の影響で南アフリカから資金が流出するのを防ぐために金利を上昇させたものを戻すための利下げなんだ。

流出が落ち着き、資金も多少還流してきたので、利下げを行うってパターンなんだ。

まあ、さっき見た通り、南アフリカの経済が決して良くないってのもあるけどな。

利下げによって、多少景気の下支え効果も期待できるから、悲観するような利下げとは少し違うような気がする。

ガルベス
なるほど。だんだん難しい話になってきたな。

要は、今回の利下げは南アフリカにとってはそれほど悪い材料ではないってことだな。

消費者物価指数に注目すると通貨の価値がわかる???

眉毛先生

2008年くらいまでは南アフリカの消費者物価指数が前年比で10%を超えてるだろ。

これが何を意味しているかわかるか??

ガルベス
それは・・・。物価が10%高くなってるってこと・・・、だろ?
眉毛先生

そう。正解。

物価が高くなってるってことは、言い換えればお金の価値が減っているってこと。

例を挙げると、去年1000円で買えたものが1100円出さなければ買えなくなってるのだから、1000円の価値が下がっているということになるよね。

ガルベス
あ、そういうことか・・。

眉毛先生
そう。南アフリカランドの価値がそれだけ減ってたってこと。

ガルベス
それが、下がってきたということは・・??

眉毛先生
その物価の上昇率が落ち着いてきているってことは少なくとも南アフリカの国内では南アフリカランドの価値の減少が柔らいでいると考えることもできるという話だよ。
眉毛先生
一昔前に日本がデフレといって、消費者物価指数が前年比でマイナスになる現象が続いたことがあるんだ。

つまり、物価が下がり続けてたってこと。

言い換えれば、お金(つまり円)の価値が上がり続けている状況だったんだ。

そして、円高が続いたんだよ。

円高だから物価が上がりにくいってのもあるけど、物価が上がらない(つまり、円の価値が高くなってる)から、円が買われたという考え方もできるってことだ。

ガルベス
つまり・・・。どういうことだ・・・?

南アフリカランドは買いなのか??

物価が最近落ちてきたってことは、南アフリカランドの価値が上がってきてるってことだから、買いなのか??

眉毛先生
南アフリカの物価にだけ注目するとそういう考え方もできるってだけの話。

他にもいろいろな要素があるから、為替相場は難しいんだ。さっき話したように南アフリカの経済は良好な状態とは言えないし・・・。

南アフリカの政治情勢

眉毛先生
さっき、少し触れたけど、経済の状況があまり良くないと、政治に対しての不満が強まるんだ。

これも、南アフリカのような新興国にとっては不安材料の一つなんだよ。

今年(2017年)も3月にズマ大統領が内閣改造を行なって、市場の信頼が高かったゴーダン財務相が解任されたり、8月にズマ大統領の不信任決議が行われたり、ゴタゴタが続いてるんだ。

そのゴタゴタが報道される度に南アフリカランドが売られるという事態に陥ってるんだ。幸い、短期的な動きとなることが多いけど、流動性の薄い通貨だから、動くときには大きく動くことがあるから注意が必要なんだ。

ズマ大統領は汚職疑惑などもあって、与党のアフリカ民族会議(ANC)の中では徐々に指示を失いつつあるんだ。

ズマ大統領の任期は次の総選挙が行われる2019年まであるんだけど、その前に今年12月に予定されているアフリカ民族会議の全国党大会で退任を迫られる可能性があるんだ。

そこでもまたゴタゴタが起こるリスクが高いね。

ガルベス
つまり、大統領がクビになるってことか?
眉毛先生

実質的にそんな感じだな。

退職勧告みたいな感じかな。

ズマ大統領は国民からの支持率も低いから、そのまま続投して2019年の総選挙を迎えたら、与党のアフリカ民族会議は大敗する可能性だって出てくる。

ガルベス
現実は厳しいな・・・。

南アフリカ国債の格付け

眉毛先生
次に南アフリカの国債の格付けについて見てみようか。

3大格付け会社といわれるムーディーズ、S&P、フィッチの南アフリカの国債格付けはこんな感じ。(2017年10月11日現在)

ムーディーズ S&P フィッチ
格付け Baa3 BB+ BB+
見通し ネガティブ ネガティブ 安定的

 

3つある格付け会社のうち、S&PとフィッチがBB+という「投資不適格級(ジャンク級)」という判断を下してるんだ。

ガルベス
眉毛、お前みたいだな・・・。
眉毛先生
誰がジャンク級だって???
ガルベス
軽く流しとけよ。面倒くさいやつだな・・・。
眉毛先生
S&Pもフィッチも政治のところで話した内閣改造によって財務相を解任されたりして、政治的な不確実性が懸念されたので、今年の4月に引き下げられてるんだ。

ムーディーズもその後、政策の不確実性、構造改革の遅れによる成長見通しの低下、公的債務の増加などを理由として、6月に以前のBaa2からBaa3に格付けを引き下げてるんだ。

見通しがネガティブだから、今後の展開によってはジャンク級に評価が変わる可能性はある・・・。

ガルベス
んー、つまり、投資するなってことか??
眉毛先生

投資するなというよりは、投資するならそれなりのリスクがあるよってことを警告している感じ。

だから現状はやはり買いにくいと判断するのが一般的。

ただし、将来的には、理由の主な要因が政治リスクだから、政局が落ち着くようであれば、格付けや見通しが引き上げられる可能性はある。

 

南アフリカ国外の要因

眉毛先生
南アフリカ以外の要因では米国の金融政策の行方が市場では警戒されているんだ。

さっきも何度か出てきたと思うけど、米国が利上げに向かう段階ではやはり、南アフリカやトルコなどの新興国からの資金流出が懸念されるんだ。

米国が金融緩和縮小の可能性が示唆されたくらいから、本格的に縮小が始まるまでの間に数回資金流出が進み、南アフリカランドをはじめとする新興国通貨は大きく売られたんだよ。

今年は12月のFOMCにて米国の利上げの可能性が浮上してるんだよ。過去に数回大規模な資金流出が行われたから、流出する資金も減っていることや新興国各国が前回の教訓を活かし対策を事前に講じる可能性を考えると、以前のような資金流出が懸念される可能性は低いけど、利下げに加え、FEDのバランスシートの縮小も開始するから、金融市場全体のバランスが崩れ、市場リスクが高まる可能性があるんだよ。

だから、警戒はしておいた方がいいってことだ。

ガルベス

なんか難しい話になってきたけど、要するに以前のように売られる可能性は少ないけど、やっぱり売られる可能性もあるってことだな。

眉毛先生
まあ、そういうことだ。

あとは金融緩和を縮小するのが、米国だけではないってこと。

通貨ユーロを管理しているヨーロッパ中央銀行(ECB)も近々、緩和縮小を始める可能性があるし、日本も物価の上昇基調が強まってきたら、近い未来に金融緩和を縮小していく可能性があるんだよ。

そうなったら、市場が混乱する可能性はあるよね。

まとめ

ガルベス
なんかお前の話を聞いてると、南アフリカランドを買う気が失せてくるな・・・。

結局どうなんだよ。

いろいろ聞いてたら、頭がゴチャゴチャになってきたよ!

そろそろ散歩に行きたいから、まとめてくれよ!

眉毛先生
そうだよな。

俺も話しててわかんなくなってきた。

まとめるとこうだ。

南アフリカランドの見通し

経済:あまり良好ではないが、回復の兆しはゼロではない。

金利:物価が落ち着きを見せ始めているので政策金利をもう少し下げる可能性があり。ただし、悲観的な利下げではない。

政治:2017年は政局不安強まる。年末にかけて再度緊張が高まる可能性もあり。

格付け:ジャンク級の格付け会社もある。見通しも現時点では不透明。さらなる格下げリスクもあり。

国外事情:米国が年末に利上げの可能性大。ECBも緩和縮小に向かっており、再び資金流出の可能性もあり。

ということで、現状は積極的に買える通貨ではない。年内は下落リスクがつきまとうというのが結論のような気がする。

ただし、これらのリスクを市場は既にある程度織り込んでいるという考え方もできる。

悪い材料の方が多いときに限って、下がらないということも少なくないんだよね。

現状では株式市場は強い推移が続いて市場はリスクを取りたがってるからね。

世界経済が堅調に推移する状態が続く限りは高い金利を求めて資金が新興国へ向かうというシナリオも考えられ、しばらくは底堅い動きを続けるってことは十分に有り得ると思う。

うーん。悩ましい。

だから、余裕資金で運用するというのは有りだと思う。

もし、スワップ金利を狙ったトレードをするのであれば、しっかりとストップ注文を置いて管理する、市場リスクが高まったときに備えて支払い金利が少なくて比較的相関性の高い豪ドル円などを多少売っておいてリスクを分散させるっていうような対策を打っておくのも手だね。

南アフリカランドVS豪ドル
ガルベス
なるほど。

豪ドル円と南アフリカランド円の動きは確かに似てるな。

豪ドル円を売っておけば、南アフリカランドの下落の損失を補えるってことだな。

リスク管理が大事ってことだな。

眉毛先生
そういうこと。

リスク管理をしっかりと行なっておけば、たとえ負けても損失をある程度抑えることができるからな。

どんな投資でも大事なことだよ。

南アフリカランド円の取引をするならどこがオススメ?

ガルベス
なあ眉毛、南アフリカランドを取引するならどのFX会社で取引するのがいいんだよ。
眉毛先生
いろんな判断の基準があるけど、スプレッドで考えるとSBIFXトレードはオススメかな。

スプレッド0.99銭だぞ。

しかも1通貨からできるので、気軽に始めることができるんだ。少しずつ外貨預金の感覚で買っていくこともできる。

毎日一定の時間に買うっていう積立設定もできるんだ。

毎日少しづつ買ってれば、買いの価格が平均化されるから、為替変動リスクも多少抑えられるしね。

SBI FXトレード
ガルベス
おお、これなら初心者でも安心だな。

他にはないのか?

眉毛先生
JFXは南アフリカランドのスプレッドが1.0銭でトレードできる。
SBIより0.01銭広いけど、そんなの1秒で変わってしまうレベルの差なのであまり気にしないでもいいと思う。

JFX

 

初心者に優しい1通貨から取引できるFX会社だったら、OANDA Japanもオススメかな。

MT4スプレッド

ガルベス
なるほど。

じゃ、口座解説して早速買ってみよぉ〜っと。

眉毛!増やしてやるから、お小遣いくれよ!