日本の経済指標の注目ポイントは? FX初心者向けファンダメンタルズ分析第5回

日本の経済指標

日本の経済指標の注目ポイントは? FX初心者向けファンダメンタルズ分析第5回

ガルベス
おい、眉毛よぉ!

ベイスターズ、優勝できなかったな・・・・。

凹むな・・・。

そうそう、そういえば北斎美術館に行ったときの写真見せろよ!

眉毛先生
まあ、日本シリーズまで行けたことが奇跡に近いからな。

よく頑張ったよ。来年に期待しよう。

北斎美術館の写真?

おお。

これだな。

(注)北斎美術館には盲導犬・介護犬・聴護犬以外のペットを連れて入ることができません。

ガルベス
おお、これこれ!

やっぱり、美しいなぁ!

北斎の絵も俺も。

日本の美だな。

眉毛先生
お前は日本っぽさゼロだけどな・・・。
ガルベス
それを言うなよ!

そういえば、こないだユーロ圏の経済について習ったけど、日本の経済についてはどうなんだ?

どの経済指標に注目すればいいんだ?

消費者物価指数に注目

眉毛先生
やはり、為替相場の動きを考えるためには日本の中央銀行である日銀(日本銀行)の金融政策を中心に考えていく必要があるんだ。

日銀は金融政策の理念を「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」としてるから、やっぱり消費者物価指数が注目されるんだ。

物価が上昇すれば利上げや量的緩和の縮小などの金融引き締めを行なうし、物価が低下していくようであれば利下げや量的緩和などの金融緩和を行なうんだよ。

でも日本の消費者物価指数は長いこと伸び悩む状態が続いているんだ。

一時はいわゆるマイナスの状態デフレーション(デフレ)状態に陥っていたんだ。

景気回復と金融緩和の影響により最近では徐々に上昇してきているけど、日銀が目標とする前年比2%にはまだ届かない状態が続いているんだ。

日本の消費者物価指数

グラフで見ると、こんな感じ。

ガルベス
なるほど。

2013年から2014年にかけては2%超えてんじゃねぇか!

このときは、利上げしたのか?

眉毛先生
ああ、これは消費税増税の影響で上昇してるんだよ。

それは日銀もわかっているから、利上げとか金融引き締めは行なっていないんだよ。

これは前年比のデータだから、1年経ったら数字が一気に落ちてるだろ。

だから、景気が良くなって需要が増えたから価格が上昇したんじゃないってのがわかる。

日銀は今の金融緩和を2%を安定して超えるようになるまで続けるっていってるから、この消費者物価指数のデータから見ると、今のところはまだしばらく緩和を続けると考えられるってことだね。

ただし、注意したいのはこの数字が徐々に高くなってくると、市場が先走って、金融緩和の解除を意識し始める可能性があるってことだよ。

これは全国の消費者物価指数なんだけど、さらに細かいことをいうと同時に東京の消費者物価指数の速報値も発表されるんだ。

この東京の消費者物価指数は1ヶ月先行するデータになっているから、その後の全国消費者物価指数の動向を探る上で重要なデータになるんだ。

だから、一応チェックしておいた方がいいね。

FRB(米国の中央銀行)が金融引き締めを始めているのに加えて、ECB(ユーロ圏の中央銀行)も金融緩和の縮小をはじめた。

そして今のところ日本の中央銀行である日銀にはその気配がない。

だから円が相対的に弱いっていう関係になってるけど、日銀も金融緩和の縮小を始めるとなったら、相対的に円も強くなる可能性があるんだ。

だから、この消費者物価指数の数字が上昇してきた場合には注意が必要なんだよ。

ガルベス
そっか、この数字に注目しておけば、日銀が金融緩和の縮小をはじめるタイミングを予想できるってことだな。

でも、そもそも、なんで、消費者物価指数がマイナスになったらダメなんだ??

眉毛先生
消費者物価指数がマイナスになるってことは、モノの値段が下がってるってことだ。

お金とモノとの関係で見れば、つまり、お金の価値が上がってるってことだな。

お金を持っていれば、価値が上がる、モノの値段は下がっていく・・・。

こんな状態だったら、ガルベスはお金を使うか??

待っていれば、モノは安くなるんだぞ。

ガルベス
使わねぇな。

貯金しときゃ、もっといっぱい買えるようになるってことか。

眉毛先生
そうなんだ。

だから、みんなお金を使わなくなる。

そして経済が停滞する・・。

だから、少しずつ物価が高くなるのが理想なんだ。

高くなりすぎるとそれはそれで経済が混乱するだろ。

だから、中央銀行が頑張って物価を一定の上昇率に保とうとするわけだ。

ガルベス
なるほどな。

お金を使わせよう作戦だな。

眉毛先生
そういうこと。

日本の経済指標の相場への影響はあまりない??

眉毛先生
消費者物価指数が重要ということを説明したけど、実は日本の経済指標の為替相場へのインパクトなんだけど、基本的には発表直後に大きく動くってことは珍しいんだ。

基本的には動かないと考えてもいいくらいなんだよ。

ただし、日本の金融政策に注目が集まっているときには消費者物価指数、GDP、鉱工業生産を中心に反応することはある。

少し前だと、日銀が金融緩和を拡大するかもしれないと市場が予想している場面で、GDPや鉱工業生産に対しても発表後に多少反応していたことはあるんだ。

だから、今度は日銀が金融緩和を縮小するかもという市場の思惑が強まってきた際にはこれらの指標の前後は多少注意しなければならないぞ。

ガルベス
えぇっと、消費者物価指数、GDPと鉱工業生産だな。

日銀短観は介入水準を探る場合にも

眉毛先生
そう。日銀の金融政策の変更が近いと考えられる局面ではそれらの指標に市場が反応してくることはあると思う。

でもやっぱりその中でも消費者物価指数への注目度が高いと思う。

あと一つ市場で注目されている経済指標がある。

日銀が四半期に1度発表している日銀短観という経済指標があるんだ。

ドイツのIfo景況指数のようなアンケート調査で、企業の景況感をまとめたものなんだ。現状と先行きの業況が示されるほか、企業の想定している為替レート(ドル円)なんかも発表される。

日本企業の景況感がチェックできる重要な経済指標の一つなんだ。世界でも注目されてる。為替相場へのインパクトはあまりないことが多いけどね・・・。

このデータの中の企業が想定しているドル円のレートを大きく下回るような状態になってしまうと、日本の輸出企業は大打撃を受けてしまい日本経済が低迷、物価も低下基調となってしまう可能性が高まるので、「為替介入をしてくるんじゃないか?」との思惑が出てきたりするから、一応チェックしておいた方がいいかもね。

ガルベス
かわせ・・・かいにゅう・・・???

ってなんだそれ???

眉毛先生
あ、そうか。

ガルベスにはまだ教えてなかったな。

為替介入というのは、急激な為替変動があった場合に、政府の指示で日銀が大規模な為替取引を行なってレートを調整しようとすることなんだ。

今まで何度か行われたことがあるのは、急激な円高となった場合、つまりドル円が急落したような場合に円を売って、ドルを買うという取引を行なってドル円を上昇させるような為替介入だよ。

最近では結構前になるけど、2011年には円高が進んで何回か為替介入が行われたんだ。

下のドル円の日足チャートで介入が行われたときの値動きを見てみよう。

8月4日と10月31日に行われてるんだけど、2円から3円くらい一気に跳ね返す動きになっているんだ。

ただし、そろそろ介入が行われるんじゃないかと警戒されていたこともあって、それに便乗した買いの利益確定なんかも入って、介入の後は結局元の水準近くまで押し戻されちゃうような動きになってるんだ。

為替介入

押し戻されたにしても、短時間でこれほどの上下動となるから、やはり為替介入は警戒しなくちゃいけないってのがわかると思う。

為替介入は円高が進んだときに行われるイメージが強いけど、極端に円安が進んだ場合も為替介入をしてくる可能性あるから、注意しなくちゃいけないんだ。

ガルベス
注意って、どうやって注意すればいいんだよ!
眉毛先生
政府要人の口調から介入の可能性が予想できるから、円高、円安に大きく触れているようなときは政府要人のコメントに注目するんだ。

最初は「注視している」とか、やわらかい口調だけど、徐々に「行動の用意がある」とか強くなってくると、警戒レベルが高くなっていくイメージかな。

事件事故があったときの急激な変動じゃなければ、突然介入というのは日本の場合は考えにくいと思うから、こういう要人のメッセージに注目する必要があるんだ。

ガルベス
なるほどな。

政府要人ってのは、誰だ?

アベちゃんか?

眉毛先生
そうだね。

総理大臣もそうだし、財務大臣なんかのコメントはインパクトが大きいぞ。

日銀の金融政策決定会合について

眉毛先生
日本発のイベントで為替相場に影響の大きいものといえば、やっぱり日銀の金融政策の決定会合なんだ。

消費者物価指数が注目されるのもこの会合の決定内容を予想するためなんだ。

日銀の金融政策決定会合は基本的には年8回のペースで行われるんだ。

会合終了後に結果が公表される。

そして15時30分から総裁の記者会見が行われるんだ。

この会合終了後に発表っていうのが、市場からしたら厄介な点なんだ。

何時に発表されるかわからない・・・・。

いつもお昼前後に発表されるんだけど、金融政策の変更が予想されている会合になると、その時間前後はものすごく神経質な動きになる。

何かの拍子に少しレートが跳ねるような動きとなると発表があったのではと勘違いした奴らが売買をして、発表前にレートが動くこともある。

そして、発表時間が後ずれすればするほど「変更するんだな」という思惑が強まったり、市場はピリピリした状態に陥ったりするんだ・・・。

ガルベス
そっか。じゃあ気をつけないとな・・・。
眉毛先生
あと、8回の会合のうち4回の会合では経済・物価情勢の展望(展望レポート)が公表されるんだ。

日銀が経済や物価に対してどのように見ているかを確認することのできる重要なデータの一つなんだけど、日銀の金融政策の変更が警戒されるような状態になると市場の注目度が高まると考えられる。

あと、この展望レーポートの発表に併せて金融政策の変更をする可能性が高いと考えることもできるんだ。

見通しを引き下げたので緩和を強化するとか、見通しを引き上げたので緩和を縮小するとか、そういった感じかな。

今のところ、あんまりこの発表で動いた記憶はないけど、今後は多少注目される局面があるかも知れない。

あと、各会合の1週間後くらいに主な意見というのも公表されてるんだ。

これは会合でどのような意見が出たかを公表しているものになるんだけど、金融政策の変更が近いと市場が考えてくるような状況になると注目される可能性はある。

ガルベス
こないだやったFOMCとかECB理事会みたいなものってことだな?
眉毛先生
そうそう。それの日本版。
ガルベス
なるほどな。じゃ、総裁の記者会見も動くのか?
眉毛先生
あ、そうそう。

総裁の記者会見も動く可能性がある。

無難な内容となるとそれほど動かないけど、会見中に重要なコメントが飛び出す可能性は十分にあるから、警戒しなくちゃダメだね。

テレビ東京のホームページなんかでリアルタイムで見ることできるから、見てごらん。勉強になるよ。

ガルベス
おう!次の会合のときから見てみる!
眉毛先生
おお、勉強熱心だな。

じゃ、俺はこれからスーパー銭湯に行ってくるから、留守番しとけよ。

ガルベス
俺も行きたい、スーパー銭湯!

スーパー銭湯行きたい!

眉毛先生
残念だけど、さすがにスーパー銭湯は犬は入れないよ・・・。

ごめんな・・・。

ガルベス
そんなことはないだろ!

ちゃんと調べたぞ

大江戸温泉物語

綱吉の湯!

今度、ここに連れてけよ!

眉毛先生
おお!

こんなのあるんだな。

これは良さそうだな!