FOMC 声明文の注目点は? -ファンダメンタルズの基礎知識-


FOMCとは?

FOMC(Federal Open Market Committee、連邦公開市場委員会)とは米国の金融政策を決定する重要な会合となります。

FOMCではFRBの議長、副議長、理事と地区連銀の総裁が参加し協議を行い米国の金融政策を決定します。

このFOMCにて金融政策の変更が行われるとドルを中心に為替相場に大きな影響を与えるほか、金融政策の変更が行われなくとも公表される声明文の中の文言が多少変わるだけでも相場を大きく動かす要因となります。

FOMCの開催時期は?

FOMCは通常、年に8回開催されます。(1月、3月、4月、6月、7月、9月、11月、12月)

約6週間に1回の頻度で開催されるほか、必要に応じて随時開催することができるようになっています。

FOMC声明文の注目点

FOMCの声明文は5つの部分に分けて見ることができます。

①景気動向、雇用・インフレの現状についての評価

声明文の序盤は景気動向や雇用・インフレの現状についての評価が中心の部分となります。景気に対する評価の文言に市場の注目が集まり、表現が前回よりも明るい表現になっていると次回以降の金融政策の引き締めへの期待が高まり、ドル買いの材料となります。

また雇用、インフレに関しての評価にも注目が集まります。特に直近の経済指標に対する評価をチェックします。

例えば、直近で弱い経済指標が出ているようであれば、それを一時的なものと評価しているのか、慎重に受け止めているかどうかを確認します。

②景気動向、雇用・インフレの見通し

FOMCメンバーが米国の景気や雇用、インフレが将来的にどのように推移していくかを予想している部分となります。この見通しが明るい場合はやはり、ドルにとっては心強いものとなります。

逆に慎重な文言が続くようであれば、ドルの上値を圧迫する材料となります。

③今回の会合で決定した金融政策の内容、理由、今後の金融政策

今回の会合でどのような決定をしたかどうかとその簡単な理由が示されます。変更があると市場に与えるインパクトは大きいものになります。

また、この部分で今後の金融政策に関して大きなヒントが出てくる場合もあります。

④現状の金融政策の進行状況

現状の金融政策の状況が示されます。この部分は市場も把握している内容であるため、相場へのインパクトはあまりない部分となります。

⑤メンバーの投票状況

今回の会合で誰が賛成し、誰が反対したかを確認することができます。この部分の賛成、反対と日頃のメンバーのコメント内容などで誰がタカ派的なメンバーか、ハト派的なメンバーかを判断することができ、今後のメンバーの投票を予想することができるようになります。

FRB議長の記者会見

2回の会合に1回の頻度(3月、6月、9月、12月)でFRB議長の記者会見が行われます。

この議長の記者会見が予定されている会合にて金融政策の変更を行う傾向が強いため、市場の注目度はこの議長の記者会見がある会合の注目度の方がやや高くなっています。

議長の記者会見は声明文の公表された後、30分後に開催されます。議長のコメントに為替相場が揺さぶられることが多く会見中は不安定な推移となるため、FX取引を行う場合には注意が必要です。

メンバーの経済見通し(SEP)とは?

議長の記者会見付きの会合では声明文と併せてメンバーの経済見通し(Summary of Economic Projections、SEP)が公表されます。

この中にはメンバーの政策金利の見通しのデータもあり、メンバーが政策金利が今後どのように推移すると考えているかを把握することができる重要なデータとなります。

FOMCメンバーの金利予測(2017年6月開催時)

FOMCメンバーの金利予測(2017年6月開催時)

このメンバーの金利予測に変化が見られると為替相場に大きな影響を与えることがあります。

ちなみにこの金利予想を示したグラフは「ドットチャート」と呼ばれています。

メンバーの経済見通しについてはFEDのFOMCの予定ページ内のProjection MaterialsのPDFで確認することができます。

FOMCの投票権とは?

FOMCにはFRB議長、FRB副議長、FRB理事(定員5名)、地区連銀総裁(12名)が出席します。

投票権に関しては、FRB議長、FRB副議長、 FRB理事、NY連銀総裁は常に投票権を持っていますが、それ以外の連銀総裁の投票権は3年に1回の持ち回りとなります。

そのため、地区連銀総裁のコメントでも投票権を持っている総裁のコメントの方が、投票権を持っていない総裁のコメントに比べると相場へのインパクトが大きい傾向があります。

よって、その年は誰が投票権を持っているかを把握しておくと、誰のコメントに相場が反応しそうかということを把握できるようになります。

FOMC議事録にも注目

FOMCの結果発表後3週間後にFOMCの議事録が発表されます。

この議事録の内容に相場が反応することがあります。特に議長の記者会見の無かった会合のものにはその後の金融政策への手がかりを求めて市場参加者の注目が集まる傾向があります。

FOMCの開催予定(英語)についてはこちら