FOMCの利上げの織込み度はどこでチェック? FX初心者向けファンダメンタルズ分析第3回


FOMCの政策金利変更の織込み度はどこでチェックする? FX初心者向けファンダメンタルズ分析第3回

織り込みって何だ?

ガルベス
なぁ、眉毛よぉ、米国が利上げしたら、ドルが高くなんだよなぁ?
眉毛先生
ああ、基本的ににはな。
ガルベス
なんだよ!「基本的には」って!

はっきりしないやつだなぁ。だからモテねぇんだよ!

眉毛先生
うるせぇよ!

そういうものなんだよ!

「次のFOMCで利上げすんじゃねぇか?」ってなってくるとその時点でドルが買われてドルが強くなるんだ。

みんな利上げするって知ってると、みんな買っちゃうから、その後買う人がいなくなる。

FOMCでの利上げを予想して市場がドルを買っちまうことを、利上げを織り込んでドル買いが進んだなんて言い方をするんだ。

そうなった後のFOMCで利上げをしても、その後ドル買いが進まないことがあるんだ。場合によっては、ドルが強くなるどころか利益確定売りに押されて下落しちまうことだってある。

ガルベス
なるほどな。

織り込みが進んでるとかよく相場関係のニュースに書いてるのはそういうことを言ってるんだな。

眉毛先生
そうそう。
ガルベス
でもよぉ、その織り込んでいるかどうかってのはどこで判断するんだ?

価格の動きか??

眉毛先生
そうだね。

価格の動きからも予想することができると思う。

でも米国の政策金利に関してはもっとわかりやすいのがあるんだ。

FedWatchToolとは?

ガルベス
なんだよ、それ?
眉毛先生
米国の金利先物市場っていうのがあるんだけど、その市場のデータをもとに算出された各FOMC後の政策金利の期待度をCMEグループが公開しているんだよ。

それが「Fed Watch Tool」っていうんだ。

このFed Watch Toolのデータを見ると金利の専門家である金利先物市場の参加者がどのように予想しているかがわかるんだ。

ガルベス
それはどうやって見るんだ?
眉毛先生
CMEグループのウェブサイト上に公開されてるんだ。

ここをクリックしてみて。

ガルベス
クリックしたぞ。

で、これは何を意味してるんだ??

眉毛先生

この表の上の部分でいつのFOMCの会合かを選択することができるんだ。

例えば、2017年12月13日の分をクリックするとこんな感じ。

FOMC

その会合後の政策金利の予想の割合をグラフで表示してるんだ。この場合、100-125bp(1.00-1.25%)が1.8%、125-150bp(1.25%-1.50%)が96.7%、150-175bp(1.50-1.75%)が1.5%となってる。

今の政策金利が100-125bp(2017年10月)だから、25bp(0.25%)の利上げを予想が96.7%、つまりほとんどの人が12月の利上げすると考えていることになる。

為替市場もそれを織り込んでいるということだ。

だから、25bpの利上げをしても市場は全く驚かない・・・。

だから、それを材料としたドル買いもそれほど続かないということだ。

ガルベス
なるほど。すでに織り込まれちまったってことだな。

いつからだ??

眉毛先生

このFed watch toolでは過去の利上げ予想もグラフでチェックできるんだ。

左側のHistoricalのところをクリックすると利上げ期待度の変化を見ることができるんだ。

政策金利

2017年の利上げ期待度を見ると、9月中旬までは政策金利の据え置きの方が優勢だったんだけど、その後利上げ観測が優勢になっているのが確認できるだろ。

ドル円の日足チャートを見ると、それに併せてドル高が進んだのが確認できるぞ。

ドル円日足

もちろん、米国の政策金利が全てじゃないけど、ドル円を動かす要因としては重要な材料なんだ。

ガルベス
ほんとだ。

これ見てたら、勝てそうだな。

眉毛先生

そんなに単純なものではないけれど、大きな流れを把握するには重要なデータだと思うよ。

FOMCは年に8回行われるんだけど、そのうち政策金利の変更が行われると予想されるのは議長の記者会見が行われる4回の会合なんだ。

FRB議長などはそれ以外でも変更する可能性はあるということを言っているけど今までは基本的に記者会見の予定されてる会合で変更が行われてるんだ。

今回のように次の会合での利上げが織り込まれている場合は次回以降の利上げのペースが注目されるんだ。

12月の次に記者会見の予定されている2018年3月のFOMC後のものを見るとこんな感じ。

仮に2017年12月のFOMCで利上げしたとして、2018年3月には利上げできないだろうって考えられてる。

ちなみに、その次の議長の記者会見が予定されている2018年6月のFOMCの分を見てみると・・・。

2018年6月には25bpの利上げを行い150-175bpになるのではないかとの予想が優勢になってる。

今後はこの利上げ期待度の変化がドルの強弱に影響してくると思うから、これからはこの2つの会合の利上げ期待度をしっかりチェックしておくといいと思う。

ガルベス
なるほど。

眉毛先生
この利上げ期待度に変化を与えるのが雇用統計や消費者物価指数などの経済指標とかFOMCメンバーのコメントなんかがある。

あとはFOMCのメンバーの構成なんかも要因になる。

直近ではFRB議長や理事に誰が任命されるかというのが注目されてるね。

タカ派的、つまり経済に対して強気な見方をしていて利上げに積極的な人が増えるか、ハト派的、つまり経済に対して弱気な見方をしていて利上げに慎重な人が増えるかで金融政策も大きく変わることが予想されるんだ。

だから、ニュースもチェックしておいた方がいいぞ。

ガルベス
そうなのか。

明日から毎日このFedWatch Toolをチェックしてやる!