明日の米国雇用統計予測

米国雇用統計

米国雇用統計発表

明日(2017年8月4日金曜日)の21時30分(日本時間)には米国の7月雇用統計の発表が予定されています。

毎月第一金曜日に発表されるこの米国雇用統計は全米の労働市場の状況を細かく把握することのできるデータであるため、為替市場でも注目度の高いイベントです。

市場の注目は平均時給変化率

現在の米国の労働市場は失業率が低下し完全雇用の状態となっているため、非農業部門雇用者数の伸びへの注目度は低下しており、市場の注目は平均時給の変化率へと集まっています。

労働市場に安定感が出てきたため、年末にかけてFEDが順調にバランスシートの縮小、利上げを行うことができるかどうかは物価の上昇圧力が強まるかどうかで判断することとなります。

賃金の上昇基調が強まれば、当然、物価上昇への期待が高まり、FEDは強気姿勢に傾く可能性が高いと考えられます。

今回の雇用統計では前回の前月比+0.2%に対し、+0.3%と期待度が高くなっているため、この水準を下回るような結果となるとドルの上値を圧迫する材料となりそうです。

先行経済指標は引き続き安定を示唆

雇用統計の前哨戦とされるADP雇用統計は+17.8万人と前月からは低下しているものの、安定的に雇用が増えているのが確認できているほか、新規失業保険申請件数の結果も安定推移となっており、データのブレによる下振れリスクは多少あるものの、大崩れは想定しにくい状況となっています。

市場ではドル売りが先行

直近の為替相場の動きを見ると対主要通貨では対欧州通貨を中心にドル安が続いています。

背景には米国の年内利上げ観測の後退が挙げられます。FedWatchtoolをチェックすると年内の利上げ確率は42%のジリジリ下がっているのが確認できます。

12月FOMCでの利上げ確率 出所:CMEグループ

12月FOMCでの利上げ確率
出所:CMEグループ

流れを変えることは難しいか・・・?

今回の雇用統計後の値動きは結果により多少ドル買いで反応することは想定されますが、その後の上値は重い状況が続くと予想します。

今回の雇用統計で平均時給が底堅さを見せたとしても、データの性質上、市場予想値を大きく上回るのは簡単ではなく、大きなサプライズとはならず、現在の流れを変えるには役不足と考えられます。